やっと非常事態宣言が出されましたが、様々な混乱が見られますね。北海道は対象になっていませんが、昨日は1日の新型コロナ感染者判明数18名とこれまで最高になってしまいました。
マスクをかけるのが当たり前のようになったり、テレワークでの会話で聞き取りにくいと言われ、お困りの方も少なくないと思います。そのような方には、ボイストレーニングがお勧めです。
YouTubeなどでも発音練習の動画がありますが、私なりに練習のしかたの一部をご説明しますので、お役立てください。
以前から、よく聞き返されるという方々のほとんどは、口の開き方、動かし方に問題があります。表情筋があまり動かず、口先だけで話したり、唇を横に引いて話したりする傾向があると声が通りにくいのです。肺から送り出される息で声帯を振動させて声にし(発声)、舌の動きや口の構えで一つ一つの音を作り(発音)言葉にしていきます。声を支えるのは息ですから、呼吸法も大事ですが、ここでは、表情筋の動きをよくし、声を明瞭にするための口の体操についてご紹介します。
まず、五つの母音「アイウエオ」の口の構えです。「イエアオウ」の順に説明しますので、鏡を用意してお試しください。
①「イ」は写真を撮るときの掛け声を思い出しましょう。「ハッピー!」「ラッキー!」「1たす1は? 2ィー!」のように最後の音が「イ」になるように、口角をしっかり横に引きます。「チーズ!」はお勧めしません。「ズ」の音の時にシャッターが下りたら、「ウ」の口になってしまいますから。
②「エ」「イ」と同様に横に引いて口角に力を入れますが、あごが少し下がります。「エ~ッ!」と驚いた時のように、口角に力を入れます。「イ」の構えから「エ」にしてみると分かりやすいですよ。
③「ア」は、握りずしを食べるときのように口を開くと、自然とあごが下がります。鏡を見がら、”エア握りずし”で試してみましょう。 「ア」のときに唇を横に引くと声が通りにくいので、「アはあごを下げる」としっかり意識してください。
④「オ」は、指1本をくわえる程度に口を開き、あごを下げます。
⑤「ウ」は実際に話すときは筋肉を少し横に引きますが、口の体操の時は、口の周りの筋肉を寄せるように少し力を入れて丸くします。ただし、ひょっとこのように突き出しすぎないように。
「イ・エ・ア・オ・ウ」いずれも、口の周りの筋肉がしっかり動いているの鏡で確認しながら一音一音ゆっくりと発音し、次第に「イエアオウ、イエアオウ・・・」と速度を上げていきましょう。
<ご注意>あくまでも、表情筋を動かしやすくするための基礎トレーニングです。会話なさるときは、いちいち口の開き方を意識せずに話すようにしてください。やたら口を大きく動かして話すと、相手の方がビックリしてしまいます。毎日10分でも継続して練習すると、話すときに少しずつ効果が出てくるはずです。
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もちろん、対面レッスンのほうが効果が短時間で得られるのですが、遠隔地の方でも参加しやすくなるメリットがあるので、様々な形のプログラムを検討しているところです。
なお、個人レッスンは、12名用の部屋を使用して再開しようと思いますので、お気軽にお問い合わせください。
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