9月15日、渡辺淳一文学館ドラマティックライヴの一つとして開催した
朗読ユニットすいんぐの第2回朗読会が無事終わりました。
大勢のお客様、ご来場ありがとうございました。
キャンセル待ちでお越しいただけなかった方、申し訳ございませんでした。
元STVアナウンサー同士、宇都宮庸子さんと私山口成子の二人で2年前に結成した朗読ユニットすいんぐ。企画・構成・演出をすべて二人でしての朗読のため、色々苦労もありました。
でも、作り上げていくプロセスが楽しく、よいスタッフにも恵まれて、二人とも現時点の持てる力はすべて出すことができ、いま達成感と心地よい疲労感を味わっています。
2部構成の第1部は、宇都宮さんのピアノ演奏にのせて、鈴木敏史さんの「手紙」という詩を私が読んでのオープニング。手紙にまつわるエッセイ、文豪の手紙の紹介、阿刀田高さんの短編小説「あの人をころして」などでつづった1時間。
この中で予想以上に好評だったのは、「日本一短い手紙」コンクールの入賞作品のご紹介。
たとえば、「<中学1年生から40年先のハンカチおうじへ> ハンカチおうじは手ぬぐいおやじになっていますか?」
「<45歳会社員から小学生の息子へ> 先生にぺヨンジュンに似てると言われ、怪獣事典で調べる その純真さを忘れないでくれ」…会場からは一斉に笑い声が上りました。
朗読の合間に掛け合いトークもあるので、ラジオの公開放送を聴いているようだとのご感想をいただきました。
第2部は鼓とのコラボレーションで山本周五郎作「鼓くらべ」を山口が全文朗読に挑戦。およそ55分。
改善の余地はたくさんありますが、村上美智子さんの鼓に支えられ、イメージを広げることができました。鼓の生演奏を聞くのが初めての方も多く、喜んでいただけました。
スタジオでの放送とは違い、お客様の息遣いを感じられる空間だからこそ、お客様が一緒になって作品を作り上げさせてくださるのだと、心から実感しました。
今回は、元STVのミキサーさんが会場内での音響を担当した下さったこと、壁にぶつかったとき適切なアドバイスをしてくれた友人、舞台での小道具の演出のヒントを下さり、セッティングを担当してくださった朗読仲間、パワーポイントで映像を担当してくださった宇都宮さんのお嬢さん、そして細やかなご配慮を頂いた渡辺淳一文学館館長とスタッフの方々…、みんなのお力があってこそお客様に喜んで頂く朗読会にすることができたと感謝しています。
お客様からアンケートを通して頂いたたくさんのメッセージを胸に、これからも精進し、いろいろな試みをして参ります。
本当にありがとうございました。